いろはの日々

いろはも、おばさんになりました。

年老いる

利用者さんが予定よりはるかに少なくなる日がある。

シフトは当初の利用者数で決めているため、そのような日にはパートさんの勤務時間を調整させてもらうことがある。ほんとうはそんなことをしてはいけない。わかっているもののスタッフが多すぎるのは経営の目線で考えると困るし、現場でもお願いする仕事がない。

「今日の午後の勤務は申し訳ないですがお休みにしていただきたいのです、考えていた台数よりも送迎車が少なくてすみそうなので」と伝えるのも心苦しい。けれど言わなくてはならない。

雇用契約のときにかならず「緊急時、例えば大雪が降ったり、利用者さんが極端に少なくなった時に勤務をキャンセルさせていただくことはあります。申し訳ありません…」と説明はしているけれど、いざその時になると嫌な顔をされたり、がっかりした声で返事をされることはある。みんな生きるために働いているのに、月の稼ぎが予定より減ることを喜ぶはずがない。

利用者さんは「雨だから行きたくない」「寒いから」天候や気分を理由にキャンセルをする。平気なのだ。デイサービスの存続よりも、自分の生命の存続に重きをおくのはあたりまえである。

キャンセルの続出はデイの経営にとって死活問題だが、その日に休むことは利用者さんにとっても死活問題であり、パートさんにとっても急な勤務のキャンセルは死活問題だ。

win win win になるような経営体系はできないのかなぁ。かいしゃ、はたらくひと、利用者さん、三方一両得になるようなビジネスができないだろうか。

大企業や大病院が経営するデイサービスは基本的に利用者さんがずっといられるような仕組みが作られていて、それぞれの施設は年老いて乗せられるレール上に配置されている。そのひとの最後までをビジネスにしている。セレモニーの会社もグループ会社なのかもしれない。来年度の介護報酬改正をみても、そんな大きいグループだけが生き残ればいいんだ、みたいな改正がされるように思う。(その改正についていくために必死でしごとしているのだが、わたしたちのデイの規模でどこまでイケるのか。わからないけれどやってみる)

この国で働いている人がみんな大企業にいるはずはなくて、大中小さまざまな会社で、それか一人で仕事をしていることを国は考えていないのだ。小さいところはもう店をたたみなさいと言いたいのだろう。

うちの会社はいくつかの業種やっていますが、最低賃金をあげるって勝手に国に決められちゃってたいへんな状況。

大企業に叩かれて叩かれて、中小は儲けは減って、大企業は満額回答で、中小の懐事情なんて知ったことじゃないのだね、日本にとって。

中小あっての大企業なんじゃないの?

日本はさみしいね。

わたしたちの老後もさみしいのかね。

なんか話がずれてるから、あとでなおそう。